2000/03/05

フォローの基本(ラテン編)・・・アイ・リードを受けなさい

私のラテンは、と言ってもR、Cha、Jirubaだけなんですが、リードはアイリードだけが頼みの綱なのです。音楽がわかる女(ひと)でニュウヨークだろうとなんだろうと、回転が終わったら自力で男に正対してくれる女(ひと)でないと私は気分のいいラテンを踊ることができません。

ルンバを習う時、一度は言われているはずですよね、「相手を見て」って。でも、できない。如何せん、チョ~恥ずかしいもんね。まあ、教える方も足型も教えなくっちゃいけないから、「相手を見て」って言う大原則は一旦脇に置いておくしね。一旦脇に置かれるのはしようがないことなのですが、悲しいかな、この大原則はそのまんま忘れ去られてしまう・・・。

「目を見つめ合う」がラテンの基本だと思うんですが、この大事な大事な基本を忘れてしまっているから、難しくないものまで難しくなってしまう。しなくてもいい、リードまでしなくてはならなくなる・・・と私は思っています。大げさに言えば、二人で自然に踊る楽しい踊りではない違ったラテンを覚えていってしまう。

「ジャンケンポン、アッチャ向いてホイ」って言うゲームがありますよね。このゲームのルールはじゃんけんの勝負が付いたら、兎に角、一旦はお互いに相手の顔を見なければならないと言うことですよね。このルールを守らないと、このゲームは成立しないのです。ラテンでアイリードを語る場合、このゲームと同じルールがないとどうしようもありません。

「ジャンケンポン、アッチャ向いてホイ」って言うゲームでわかる通り、お互い見つめあってる時に、どちらか一方が視線をはずすと相手もつられてそちらを向いてしまうという本能が人間には備わっています。この本能をラテンに利用しないのは如何にも勿体無い話だと思いませんか。

回転の技術についてはいろんな訓練が必要かもしれないけど、どちらに回転すべきか判断するのにハンドリードなんかを当てにしてては、極めてややこしくなります。男子にややこしいリードを要求してしまうことになります。アイリードを意識していれば瞬時に無意識に回転を起動できます。間を取って、クルッていうのが、私の好みなのですが、これも可能になります。手のリードも不要ですから、女子は男子の束縛から解放されて自由に踊れます。

女子が正対してくれて、目を見てくれて一瞬静止してくれたら、この静寂の時に、「アッチャ向いてホイ」を仕掛けます。この「アッチャ向いてホイ」が私のアイリードであります。私の「アッチャ向いてホイ」に思わず反応してくれる女(ひと)が私にとっては最高の女性ということになります。

「アッチャ向いてホイ」に反応できるためには、回転が終わったら、私の目をみてくれる女(ひと)でないと都合が悪いのです。よそ見してる女(ひと)にはこれができません。目を見るためには、回転が終わったら、スパーンと私の目の前で正対し一瞬でも静止するような間が欲しいのです。この間を取るためには音楽がわかる女(ひと)でないと都合が悪いのです。

女子が正対してくれて音楽が来たら、そこで私はアッチャ向いてホイを仕掛けます。そして右回転だろうが左回転だろうが女性が回転を始めたら、私の左手の役目は女子の回転の邪魔にならないようにすることだけです。支えて上げないと怪我をしてしまいそうな女(ひと)には全神経、全体力でフォローしますが、体力があって怪我をしそうもない女(ひと)の場合は、私は何の手助けも、リードもしません。その女子が恥じをかかない程度に徹底的に手抜きします。そんなんでよくホールで生きて行けるなあだってえ? いやあ、これが不思議と生きてこれたんですよねえ。なんたって、経験がものをいってるのかも、どこまでならリードしなくても女性が付き合ってくれるか、経験で覚えてきたからかもしれません・・・(^^;

ジルバでもチャチャでも回転が終わったら男子に正対しアイリードを待つ、正対するのに何のリードが要るんだろう。回転したらリズムに合わせて正対すれば良いだけのはず。男子がどっちを向いているかぐらいは予想できてるはず。

女子に次に何をして欲しいかなんて、私はいちいちリードなんかしません。私の理想では回転をして貰う時のアイリードだけが男の役目です。まあ、時々、正対に戻らない足型もありますから、ハンドリードとかボディリードとかもたまには必要ですが、正対に戻ってきて貰う為のリードなんか男はすべきでないと思っています。R、Cha、Jirubaでは、男子は灯台で女子はその周りでウロチョロしてれば良い、灯台に向かって行ったり、灯台の前を通り過ぎたり、灯台から遠ざかっていったり、灯台の方に向きを変えたり・・・まあ、灯台なんか当てにしなくったって、踊れないことは無いけど、ああ、もう5度程、こっちを見てくれたら、真っ直ぐ、こっちに来れるのになあと私は思っちゃてたりする。

「目を見なさい」も良いけど、要するに、女子は男子に美しさや一体感を示さなければならない。「私は今、貴男と踊ってて幸せだわ」と演技して欲しいなあ・・・。


あはは、私の持ち駒はニューヨークとその反対のやつと、アレマーナぐらいだから
あまり偉そうなことは言えないんだけど・・・(^^;

まあね、見知らぬおじさんとおばさんが目を見つめ合うなんて、端で見ていても不自然だし、「あの二人できてる」なんて有らぬ噂まで立てられかねないし・・・その気持ち私も経験してきたからよくわかるけど、人の噂なんて75日よ、精一杯、自由なダンスを踊りませんか。

・・・
「目をみつめあう大原則」をパーティーダンスに持ち込むのは、やはり、現実的ではない。目は見なくても良いということにしなければならない。目を見ないで額を見ろってのもありますよね。相手の後の壁でも見てろってのもありますよね。何、それも難しいだあ???? さもありなん、では次の方法は如何でしょう、どこを向いていてもいいから、男子が今どこにいて、どこを向いているかだけ、意識してなさいって言うのは。そしてどのくらい回転すれば男子に正対して回転が終われるかを計算しなさいっていうのは。正対したら、ちょこっとだけ男子の目を見てアイリードを受けるか、男子の肩のラインで、回転の有無や方向を察知するっていうのはどうでしょうか。そんな面倒くさいこと考えられないって??? 不精だなあ・・・。何のスポーツでも頭の悪いやつは上達しないって陰口を叩かれるのですよ(^^; 

まあ、私の観察するところでは、余程、脚力がないか、回転の技術がまず過ぎるかで回転不足する女(ひと)よりは、あまりにもクルッてやつをやり過ぎて回転し過ぎて、正対を通り越してしまう女(ひと)の方が圧倒的に多いみたいです、結果、正対することに失敗してるんですよね。別にいいんですよ、最初は誰でも失敗するもの、でもね、何に失敗したかの自覚症状がないと永久に上手くなれませんよ。男の手のリードをいつまでも当てにしててはいけません。自分で音楽がわかって、自分で立てて、男に正対できて、アイリードを受けて、自分で回転できて、自分で男の正面に帰って来れる、そんな我侭な女性が私は大好きです。

残念ながら、伝え聞くところでは、男子に正対すると言う考えは古い技術になったらしい・・・。ルンバでファンポジションになった時、男の顔を見てるってのが昔の指導法だったのですが、最近では男の顔を見てはいけないんだそうです、観客の方を見てサービスしなさいなんだって??? 私には訳のわからん時代になったものです。

(工事中)

ああ、それなのにそれなのに、今や男は女子の奴隷、せんでもいいことまで面倒を見てあげないと紳士とは言ってもらえないらしい・・・。

○○○○さんみたいに勉強家で練習に勉強を生かしてどんどん上達するのは例外中の例外で、男にあわせようとか音楽に合わせようなんてのはほとんどいない。男の方を見向きもしないで、ただ、やたらと格好つけている。これでは永久に上手くならない。男に我侭と言われるか、負んぶに抱っこまでされた情けない踊りをいつまでもしてなきゃいけないですよ。

あくまでも初心者レベルの話ですが、フォローの原則ってものの訓練がなされていない、ベーシックで音楽にあわすと言う訓練もされてない。音楽にあわせて動くってことがわからないうちにやたらと足型を仕入れて来る。この場合のベーシックというのは、ジルバならベーシック・ステップという足型のSSQQの4歩、ルンバならベーシック・ムーブメントという足型のQQSQQSの6歩、チャチャならベーシック・ムーブメントという足型の234&1234&1の10歩のことを言います。これらのベーシックステップだけで1曲を踊りきれるようになって欲しいものだと私は思っています。これが出来ない女(ひと)はきっと私に貴女の大事なヘアーセットを乱されてしまうでしょう(^^;


ところで、最近の風潮は女に甘すぎると思いませんか。女子を立たせてくれんとか、足をしっかり踏ませてくれんとか、教え魔は嫌だとか・・・・そのくせ、「この曲なんの曲?」。ああ、蹴飛ばしてやりたいと思いませんか。

ボランティアもその場はそれで良いかもしれない。パーティーなんかでは、その場でハイチャだから、適当にというか、一生懸命にというか奉仕すれば良いかもしれない。でもね、それは、本当にその女(ひと)のためになるんだろうか。

回転量に難のある女子と踊る時、男子は如何に対応すべきか・・・。
いろいろ作戦はあると思いますが、私は男子たる私の方が女子の方に正対してあげることにしています。1小節、1小節ごとに正対すべき時に正対した方がなにかとラクチンだからです。大崩れはありません。最初良ければ終わり良し、終わりは次の最初だから、女子が自力で正対しない時は男子が正対してやる。これには力は不要です。10時間でも踊って行けます。この作戦は競技選手やプロには向かないかもしれません、いや、向かない(^^; だって、男子を中心に女子が右往左往するというラテンのもう一つの原則に反するものね。

なんてえことを書いてたら、NHK教育 趣味悠々「基礎から踊ろう」の松村有希子先生が「ビジュアル・リード」と言う言葉を使っていらっしゃいました。ハタと膝を叩いて我が意を得たりと思ったのよねえ、「アイ・リード」も「ビジュアル・リード」も同じじゃーん、なんちゃってね。でも違うんだって、相手を見て踊っちゃあいけないんだって・・・。でもね、「相手の気配を感じて踊りなさい」ともおっしゃってたので、ちょっと、慰められた。でも、俺、スライデングドアみたいに男女同じ方向を向く踊りは滅多にしないから・・・まあ、えっか(^^;(^^;(^^;

ラテンのリードとかフォローで、繋がっている二人の手や手首や肘や肩にはどのくらいの力が必要なのだろうか? 私はラテンを教室で習ったことが無い。パーティーやホールで教室で習っている女(ひと)とかとたまに踊ることがある。羽のように軽い女(ひと)は千人に一人ぐらいかなあ



2008.10.14
「目を見つめ合う?・・・気持ち悪い」とある男性プロに言われた(^^;
「男性の右手にト-ンが無いと回転できない」とある女性プロに言われた。
私はできなけど、こんな流派があるのを知っている。
この流派の男性の方が女性にモテルのも知っている。
私の踊りは極めて少数派で、軽蔑の眼差しで見られてるのも痛感している。
しかし、私は「目を見つめ合うルンバ」の方が好きだ。
相手が真剣な顔で踊ってくれてるのが見える時があるからだ。
こんな女性と踊れたときは、例えどんな女性であっても、私は会心の笑みがこぼれるのを押さえ切れない。
まあ、どんな流派でもお互い真剣に踊り合えた時は幸せなんだろうけど。



Last updated: 2008.10.14 First updated: 2000.03.05



教え魔的社交ダンス理論
Body ○ボディ ×ボデー、ボディー
Figure ○フィガー ×フィギュア
Step ステップ 足型 足形
Party ○パーティ ×パーテー、パーテイ ?パーティー パーチー
Jiruba ジルバ 踊り方
Rumba ルンバ
チャチャチャー チャチャ チャ・チャ・チャー チャ・チャ

フォローの基本(ラテン編)・・・アイ・リードを受けなさい



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