2000/03/25

1歩の始まりと終り

↓2000.03.25初稿

1歩の始まりと終り

カウントを論ずる前に、一つ考えなければいけないことがあると思います。
即ち、1歩とはどこからはじまって、何処で終るかであります。

(1)片足で立って足がほぼ揃った状態から、1歩踏み出して、その足に体重を完璧に移して、残った片足が自然と揃って来る迄を1歩と言う。
(2)足が前後に開かれているが片足で立っている状態から始まって、次の足に乗ると足が揃うが、更にその足が開かれた状態になる迄を1歩と言う。中間バランスから、中間バランスまでを1歩と考えるのに近いですがちょっと違います。

(1)と(2)では、明らかに半歩のタイミングの差があります。

さて、「1.左足前進」とあったら、どう踊るかというと

(1)の考え方では
右足に立ってはいるが、両足が揃っている状態で、「いちっ」と言って左足を踏み出すことになります。
この時、「いちっ」と言い終っても未だ左足が後ろに残っているようでは超初心者であります。「いちっ」と言い終った時には右足が左足に揃っていなければなりません。

(2)の考え方では
ワルツなら、前のカウントの3の間に右足でロアを完了していて、その時は脱力された左足はTを滑らせてもう前に出しておいて、そこから始まりです。その両足が前後に開かれている状態から「いちっ」と言って、サポーティングフットを使って、左足に乗って、右足を左足の横を通過させて更に両足が開く迄が1歩。

どちらが正しいか、またこんなことにこだわっていては、いつまでたっても巧くならないのかもしれませんが、音楽を聴いてカウントをどう身体に伝えるかを考える時、このことを考えるのは大事ではないかと感じています。私は(2)の考え方が好きです。

何故(2)の考え方が好きかというと、ワルツの予備歩を何時出しているかを分析した結果です。

超初心の頃、私はワルツの出始めはクローズドチェンジから始るというアマルガメーションで習いました。この頃は完璧に(1)の考え方をしていました。カウント1の音を聞いてから1の足を出すものだと思いこんでいました。それと体重移動を完璧にしなければならないということも知らなかったので、
 カウント1 左足前に出すだけ
 カウント2 右足横へ出すだけ
 カウント3 左足を右足に揃え、そしてロア
という風に踊っていました。今思えば「3のそしてロア」の慌しいことと言ったらありませんでした。団体レッスンではこれでも良かったのです。男も女もそういうもんだと思っていたから意気が合っていたのです。今の私はクローズドチェンジの1の足はカウント3で出し始めます。(これを初心の女性にしかけると「押した、押した」と騒がれます(^^;)

やがて、中級に進みます、ワルツは1歩捨て足をしてからナチュラルスピンターンから踊り始めます。「捨て足(予備歩)」というのは3の足です。この3の足を3の音を聞いてから出すとこれは中級ではないのです。またまだ初級者なのです。この3の足を3の音を聞いてから出すと何故だか1の足が慌しくなるのです。これも(1)の考え方が正しいと思っていると陥る結果だと思います。
「捨て足(予備歩)」はカウント2の間に出せなのであります。3の音を聞いてから出すのは遅い、結果、1が慌しくなってしまうなのであります。(初級だか中級だか上級だかわからない女性と踊ると捨て足の後半から1にかけて私は女性に急激に引っ張られます(^^;)

未だ「1歩の始まりと終り」のお話まで届いてない・・・従って、この項は未完(^^;


このような1歩についての考え方はタンゴやスロー・フォックストロット、ひょっとしたらラテンにも当てはまるかもしれません。



教え魔的社交ダンス理論
Figure ○フィガー ×フィギュア
Routine ルーティン ルーチン ルーテン アマルガメーション
Step ステップ 一歩 足型 足形
ワルツ スロー・フォックストロット タンゴ
チャチャチャー チャチャチャ チャチャ チャ・チャ・チャー チャ・チャ・チャ チャ・チャ

1歩の始まりと終り



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