Cross-Column2

2000/11/23

私のジルバ感


ベーシックステップ(フォーラウェイロック), チェンジオブプレイス 〜ゼロから始めるカジュアルボールルームダンス【ステージ6】ジルバ ① by Flow Dance Company / 竹田マサフミ&諒子

2:31 ベーシックステップ(フォーラウェイロック)
 カウント5の足のヒールは着床させない方が良い。







ジルバ、35年前、学生だった頃の「いーちに、いーちに」とカウント(2歩)するあの微妙なタイミングは、もう、身体が忘れてしまっているので、ここでは割愛。

私の知ってるジルバは6カウントで踊るもので3種類、4カウントで踊るものは1種類、カウント無視のもの数種類。最後のカウント無視のものの中には良くも悪くも奥の深いものがあるようです。が、これもここでは割愛します。

大きく分けて4種類ですが、それに各人の個性とか、男子休憩用とか、もうむりやんこ流とか、女子におまかせ流とか、よくわからんがとにかくがんばろう流とかの要素が加わって、いろんなジルバが出来上がるかと思います。(とりあえず自分の世界のことで喋ります。多少のこじ付けや独断偏見があると思います。私としては力作のつもりなのですが、読まれなくても恨みません。)


        リズム (カウント)
1.入門者用  QQQQQQ  (1)(2)(3)(4)(5)(6)
2.多数派流  SSQQ  (1  2)(3  4)(5)(6)
3.教科書流  SSQQ  (1  2)(3  4)(5)(6)
4.4カウント QQQQ    (1)(2)(3)(4)


団体レッスンでは「1で足を横に開いて、2で残りの足を揃えて来て、チョン」と習い始めます。当然始めて習うわけですから「1で足を横に開いて」と言う所で、即ちカウント1で体重移動してしまっておいて、次の2でどうするのかなあと待っています。(ここでもう体重移動してしまっているという事が多くの場合一生続きます) そして2チョン。
3、4も同様。
5はわかりやすく1と同じ歩幅でフラット。(バックバランスで前足が宙に浮いてしまう人が多い)
6の足に乗り返すのだが、乗りきれない。そして、あわてふためいて1へ。
あわてふためくもう一つの理由はやっぱり6カウントということでしょうか。普通のダンスの基本ステップは一小節なのですが、ジルバは一小節半なのです。ブルースもこの点ではやはり難しい部類のダンスになります。馴れないリズムで本当にまごつきます。

踊りこんでいくうちに、1チョン2チョン56というのから、SSQQと動くようになります。しかし体重の乗り方はカウント1で乗ってしまうというところが入門者用とほとんど変わりません。5の歩幅が大き過ぎるとかヒールまでついてしまうというところも改善されないまま、ジルバの講習は終ります。競技選手になったとしても、多くの場合もう二度とジルバを習うことはなく多数派流に磨きをかけていきます。

三番目の教科書流。
第1Sは第1拍でポイント、第2拍でフラットにし全体重をかける。
第2Sは第1拍でポイント、第2拍でフラットにし全体重をかける。
第3歩はしっかりと床を捉えるがHは床につけない。
第4歩で前足に全体重を戻し、フラットにする。

さて、多数派流では第1拍と第3拍で体重移動してしまう。対して教科書流では第2拍と第4拍で体重移動する。「この差はおおきいよお」であります。体重移動のタイミングが確実に1拍違います。男女間にこの差があるとき、皆はどうしてるんだろう。教えて欲しいところです。が、私のジルバがおかしいのかもしれない。恥かしくて聞けない。私の永遠の課題です。


カウント2で乗るというのはとても簡単には説明できない。
それでも敢えて書くなら、とても・とても くどくなりますが・・・。


前のカウントの6で第1歩の足を少し出してしまっておいて、
カウント1で6の足の足の裏をしっかり使って身体を送ります。
カウント2は乗るだけですが次の送りの準備をしておきます
というかカウント2の間に第2歩の足を少し出してしまっておきます。
(回転のないベーシックではもとの足に戻るだけです)

カウント3で第1歩の足の裏をしっかり使って身体を送ります。
カウント4は乗るだけですが次の送りの準備をしておきます
というかカウント4の間に第3歩の足を少し出してしまっておきます。

第3歩は決して大きく開いてはいけません。第3歩のつま先は第2歩の土踏まずぐらいの所に置きます。勢いで多少歩幅が大きくなるかもしれませんが。そして第3歩で大事なことはしっかり体重移動することも大事ですが、次の第4歩に体重移動する準備を身体の中でカウント5の間にしておくと言う事です。

カウント6は乗るだけですが次の送りの準備をしておきます
というかカウント6の間に第1歩の足を少し出してしまっておきます。
カウント1で第1歩が出てくるようではカッタルイです。


「次の送りの準備」というのはワルツで言えばロアのことかな。でも、ワルツではないからロアではない。

「次の足を出しておくが」と書いていますが、重心はちゃんとサポーティングフットの上にあります。決してふらついてはいけません。あせってもいけません。ゆっくりゆっくりです。

空いている女子の左手は慣れるまでは下げない方が回転しやすいです。廻りが許すなら左手はほぼ水平のままにしておいたほうが良いかと思います。ダンスで回転するときは、両肘の高さを同じにしておいた方が、バランスが良くなると言うことは、種目を問わず念頭に置いておいた方が良いようです。



ジルバは第2と第4拍にアクセントのある曲の方が良いそうです。つまりカウント2で乗るほうがソウルぽくって良いと言う事なのだと思っております。



回転のある足型については女子はもっと大変です。1歩目で回転してしまっておいて2歩目は単に後退というのがあります。それも本当に基本的な足型に・・・。(チェンジオブプレース、クレードル、アメリカンスピン)

1で廻って2で足りない分廻ってなんてのは情けない。1の足を出すときにもう既に足が回転方向に向いてがに股になっています。そういう女(ひと)は、たいてい、男子をてこにして廻ります。自力で回転して欲しいものです。


この1歩目だけで180度回転するというのは、ものすごく大事な技術です。この技術を掴めば、ルンバもスタンダードもきっと良くなるでしょう。(多分(^^;)

1歩目で回転をほぼ完了する為にはカウント6でしっかり態勢を整えておく必要があります。この態勢を整えるということの為に不要とも思える56があるのだと思います。
6から1の間に何をすれば1歩目だけで回転できるでしょう。大いに自分で研究してみて下さい。

「いーちに、いーちに」とカウントするジルバはこの意味で非常に難しかっただろうと思います。昔の人は偉い。


昔、ミニ・タイト・スカートが流行っていました。
ミニ・タイト・スカートでは脚を開けません。
このことが上手にジルバを踊るのに都合が良かったのかもしれません。
不思議なんですが、歩幅は小さくても大きく踊れる時が カイカーン。
ジルバでも何でも歩幅が大きすぎるというのは万病の元です。両膝をくっつけたまま踊ってみて下さい、きっと何か得るものがあると思います。


ジルバで、大股でしかも蟹股で出てくる女子を真正面から見る時、私は百年の恋も
冷めてしまいます。お猿の籠屋(かごや)?を見てしまったとか・・。


 ジャイブの曲が入っても私はジルバしか踊れないのですが、極、希にジャイブを踊る女子がいます。それも下手くそなジャイブを・・・。上手だから許されるかと言えば、私は許せないと思っています。リード&フォローのなんたるかを心得ない人だと思っています。さもなくば「私はもう貴男なんかとは踊れない」という意思表示なのかもしれない・・・うん、きっと、そうに違いない。


遅めのジャイブとか4カウントで踊れば良さそうな曲を6カウントで踊ると、多分、目茶目茶遅いジルバになると思います。私はこれを名づけて「スロージルバ」といっておりますが、これはこれで、ものすごくムーディーですよ。


最後になりましたが「4カウントで踊るジルバ」については、私は踊れません。昔は4カウトも6カウントも両方踊れたのですが、6カウントが身体に染み込んでしまったのか、4カウントでは踊れないのです。・・・(^^;(^^;(^^; 関東のジルバの主流は4カウントジルバだと感じていますが、もう私は関東に行くと悲惨です。



First updated: 2000.11.23



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