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子供のころブランコに凝ったことありませんか?
ブランコに座って背中を押して貰ってブランコを楽しむことから始まると思うけど、初めてのころはこれとて意外と難しいのです。大人に真っ直ぐ正しく押して貰ってるのにブランコがヘゴヘゴに歪んで揺れてしまう。先ずブランコの板の真中に座らなければならないということを覚えなければならない。それにあまり身体をカチカチにしてるのも拙かったような・・・。
やがて押して貰うだけではつまらなくなり自分でブランコを漕ぎたくなる。立って漕ぐのと座ったまま漕ぐのと二通りあるけど、あなたはどちらの漕ぎ方を先に覚えましたか?あまりに遠い昔なので私はどちらが先だったか思い出せない・・・。
どちらの方法にしろ姿勢が良くなければ、ブランコがヘゴヘゴに歪んで揺れてしまう。
ブランコの鎖には手で掴まるのであるが、掴まるという表現はいかにもまずい。バランスが悪いと怖いのでつい鎖をぎゅっと掴まえてしまう。上手になるに従いブランコに掴まっている手の平から要らぬ力が抜けていったと思います。それでも手放しでブランコを漕ぐほどには上達はしなかったと思うけど・・・。
初めて立ってブランコを漕ぎはじめた頃、いくら身体を揺すってもブランコは揺れてくれなかった。試行錯誤の末、膝を旨く使えば良いらしいということを覚え、やがて上手くなっていく。スウィングが大きくなっていき、やがて快感さえ覚える。もっともっと大きく漕ぎたいと思ったっけ。
身体のスウィングを覚えると座ってでもブランコが漕げるようになる。スウィングとは良いボディとタイミングとちょっとしたコツでできる。何もそんなにがんばらなくてもスウィングができるようになっていった。大きく大きくスウィングしながら、時には大空を仰ぎ、時には下降の醍醐味を味わう。もう余裕で大きな声で歌なんか歌ったりして・・・ああ、あの頃に戻りたい。
ブランコの運動理論について聞いたことがあります。
エネルギーは正しくはエナジィと発音するのが正しいと私の物理の先生は言っていました。
なんでも「エナジィ」には二種類あって「運動エネルギー」と「位置エネルギー(ポテンシャルエナジィ)」とがあるそうです。ブランコではその二つのエナジィが交互に切り替わっていくそうです。
ブランコで揺れて振り切れた位置は地球から見て垂直的に一番高い位置にあって、位置エネルギーが最高にあるところらしいです。そしてそこでは運動エネルギーは限りなくゼロに近い。
その最高点から落下していくに従い位置エネルギーが消費されて運動エネルギーになって行き、ブランコのスピードが上がっていく。
最低点では位置エネルギーがすべて消費されて全て運動エネルギーに化けてしまっていてスピードが一番ある。
ブランコが最低点を最高のスピードで通り過ぎあとはその運動エネルギーが消費され始めて位置エネルギーが蓄積されていきます。
あがり切ったところで運動エネルギーは皆無となりスピードはゼロとなり一瞬止まったような感じになる。でも位置エネルギーは最高に蓄積されている。
ブランコではこの二つのエネルギーが交互に切り替わっていく。これをエネルギー不変の法則というとあの先生は言っていた。摩擦がなければブランコは何もしなくても揺れつづけると・・・。
実際にはブランコを自分で揺すり始めるとき、地面に足をつけているうちに先ず位置エネルギーをできるだけ確保しておきます。しかし、その位置エネルギーだけではブランコの揺れ幅は小さく、しばらくは相当なエネルギーを身体や何かでブランコに注入してやる必要があります。あまりバタバタと注入しても上手くいきません。ゆっくり確実に注入してやる必要があります。
エネルギーを完全に注入した後は摩擦の分だけエネルギーを補充してやれば良いのです。膝から下を上手に振ってそのエネルギーを補充するかな・・・。
うーん、快カーンという点でも運動理論という面でも、ブランコとダンスは酷似しているなあです。
従って、私のワルツの好みでは、スピードが一定で流れるようなワルツというのはどうもお気に入りではありません。ある時はスピードがあり、ある時は位置エネルギーが最高であるというような、そんなダンスが私の目標です。
要するに楽して踊りたいだけなのです。更に要するに、私ゃ単なる不精者。
ワルツのライズとかフォール(ロワー)はブランコで言えば、最下点からの上昇とか、最高点からの落下ととらえてみることができるかと思いますが、これをスムースに行うためにはどうしたらよいかということが次の課題であります。
ライズはリバテクの次の3つの言葉を混同してはいけません。
1.(単に)ライズ
2.ライズ継続
3.アップ
アップをライズ継続と混同してはいけません。アップとはどうもライズで得た高い位置を保つであって、更にライズするではないということらしいです。ここを誤解すると膝がピンピンになってしまう・・・。
ロワーでは私なりの分析がある程度進んでいます。(^^;
その問題点は
1.歩順123とカウント123は区別したほうが良いのではないか。
「ワルツ3の終わりにロワー」を「カウント3の頭からロワー」と言われるのは何故か。
スピンターンの女子のブラッシュはカウント3ですべきかカウント2ですべきか。
2.ナチュラルターン3ではロワーが完了するまでムービングフットは揃えておくべきか、ロワーしながら出して行った方が良いのか。
であります。
その他ワルツをガタつきなく踊るためにはフットワークが大事であります。特に後退フットワークのTHについては正しく理解しておく必要があります。これを安易に考えていると悲惨なワルツになります。THのHが床に降ろされるのはいつなのか、Hが床に降ろされる前に何をしておくべきか・・・。
以上、sho は日夜研究に励み、その教えの普及に努めているのですが、世間では何故か教え魔として恐れられています(^^;
First updated: 2000.04.19
教え魔的社交ダンス理論
ワルツ
Body ○ボディ ×ボデー、ボディー
Swing ○スイング ×スウィング、スィング
リバテク リバイズド・テクニック ボルテク 教科書 教本 教則本 図書 書籍 テキスト スタンダード モダン
lower ロワー ロワ ロアー ロア ロァ ロウアー ロゥア
ワルツブランコ論
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